8回目の東海道の旅、最終日です。
昨日に引き続き、あいにくの雨。 窓の外を見ながらしばらく粘ってみたものの、結局この日は歩くのを断念しました。 というわけで今回は「歩く」のではなく「乗る」「登る」「食べる」の番外編です。


歩数計はもちろん0歩。お供たちも心なしか静かです。
荷物はロッカーへ、まずは掛川城
雨予報が分かった時点で、相方から「それなら鉄道に乗ろう」とリクエストがありました。 帰りは掛川から新幹線に乗ることにして、荷物は掛川駅のコインロッカーへ。身軽になったところで、まずは駅から歩いてすぐの掛川城へ向かいます。

小雨の中、石段を登ります。雨の日のお城というのも、それはそれで風情があります(と自分に言い聞かせます)。
掛川城の天守は、当時の姿を木造で復元したものだそうです。中に入ると、この城を築いた山内一豊の騎馬像がお出迎え。


天守からの眺めは、雨に煙る掛川の街。晴れていればもっと遠くまで見えたのでしょうけれど、これはこれで。
続いて二の丸御殿へ。畳の間がいくつも連なる中に、「次の間」「三の間」と札が立っています。城主と謁見できるのは身分の高い者だけ、通される部屋も身分次第。そんな説明を読みながら、白と赤の打掛が飾られた部屋を眺めていました。



こういう部屋で、当時の人たちが暮らし、政をして、頭を下げたり下げられたりしていたわけで。そんな場所を経て、人の流れが今にも続いているのだと思うと、なんだか不思議な感覚になります。今さら思うことですけれども。
スローライフトレインで、のんびり天浜線
掛川駅に戻り、天竜浜名湖鉄道のホームへ。やってきたのは「Slow Life Train」と書かれたレトロな一両編成でした。

私はこの電車に乗るのは初めて。多少知識のある相方についていく形です。
車内に入ってまず目に飛び込んできたのが、窓に掛かったカーテン。座席の背もたれにも花柄の布が掛けられていて、都内ではまず見ない車内風景に、乗る前からワクワクしていました。

とにかく「カーテンのついている電車」というのが珍しくて、かわいらしくて、素敵だなあと。
雨だったので途中下車はせず、ひたすら車窓を眺めるのんびり旅。田植えを終えたばかりの水田が、雨に打たれて一面鏡のようになっていました。

途中の遠州森駅には「森の石松」の看板。気賀駅では古い木造の駅舎とベンチが雨に濡れていました。


車窓を眺めながら、人混みに揉まれることもない電車。たまには良いですよね。
終点の新所原からJRに乗り換えて浜松へ向かいます。

浜松、とりあえず登る
浜松に着いたものの、雨の街中を散策というのはやはり厳しい。厳しいと思いながらも、結局ウロウロしてしまうのが私たちです。
まず向かったのは浜松城。城を見たらとりあえず登るという習性があるのか、行ってしまいますね。タワーもそうですが。


家康が青年期を過ごした「出世城」。若き日の家康公像が、雨の中でも凛としていました。
街のあちこちで見かけたのが、浜松市のキャラクターたち。「出世法師 直虎ちゃん」に「出世大名 家康くん」。


大河ドラマの舞台になった地域は、とにかく気合いが入っていますね。聖地巡礼というほどではありませんが、それに近い形でキャラクターを作って、観光誘致に力を入れているのが伝わってきます。家康くんのはかまがピアノの鍵盤なのは、さすが楽器の街。
そしてやはり登ってしまうタワー。展望階から見下ろす浜松の街は、雨雲の下でどこまでも灰色でした。

冷えた体を温めに、OMG KITCHENというお店でほうじ茶のアーモンドラテをいただきました。

令和どら焼きと、時代の変わり目
浜松から掛川へ戻り、ロッカーの荷物を回収して新幹線へ。
この旅は、ちょうど元号が変わる節目にあたっていました。せっかくなので近くで見つけた「令和」と焼き印の入ったどら焼きを記念に買って、新幹線の中でお供たちと一緒にいただきました。記念なのに食べてしまうあたりが私です。

そういえば相方はその後、パレードを見に行っていました。私はテレビで見ておりましたw
この日の雨について、「熱田神宮の剣が動いたから雨が降った」なんて話もちらほら見かけました。そういう、ある意味伝説の中を生きている私たちは、なんだかすごい節目に立ち会っていたのかもしれません。前の代替わりのときも確か見ていたはずなのですが、子どものときと大人になってからでは、関心の度合いも変わってくるものですね。
歩けなかった最終日。でも、カーテンのついた電車に揺られて、城に登って、どら焼きを食べて。これはこれで、8回目の旅らしい締めくくりだったように思います。
きょうも、てくてく。
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