シルバーウィーク、唯一の晴れ間に
2026年9月22日(火)。シルバーウィークで唯一、雨が降らなかった日でした。
このところ長雨で思うように外に出られず、正直ちょっとイライラしていました。なので今回のテーマは「とにかく散歩!」。行き先は相方のリクエストで、テレビの『孤独のグルメ』に出てきたという砂町銀座商店街。私は「商店街ね、はいはい」くらいの気持ちで付いていったのですが、蓋を開けてみれば、芭蕉あり、無料コーヒーあり、マニアックな電車ありの、盛りだくさんな一日になりました。
朝9時過ぎに家を出て、帰宅は16時ごろ。歩数は16,696歩でした。
大島駅から、丸八通りを南へ
スタートは都営新宿線の大島駅。A3出口から地上に出て、丸八通りを南へ向かいます。
都営新宿線・大島駅A3出口。ここから丸八通りを南へ。

とりあえず覗いた神社に、芭蕉がいた
歩き始めてすぐ、通り沿いに神社が見えたので「とりあえず覗いてみよう」と入ったのが大島稲荷神社。
赤い提灯が並ぶ大島稲荷神社の鳥居。神社だけのつもりで入ったら……。

境内をぐるっと見ていたら、いらっしゃいました。松尾芭蕉の像と句碑です。

芭蕉といえば私は「夏草や 兵どもが 夢の跡」くらいしか知らない人間なので(正直に告白します)、こんなところに芭蕉ゆかりの場所があるとは新鮮でした。
後で調べてみると、この句は芭蕉が小名木川を舟で下って小松川方面に向かった際、この神社に立ち寄って詠んだと伝わっているそうです。芭蕉が住んでいた深川の芭蕉庵は、小名木川が隅田川に注ぐあたり。つまりこの辺りは芭蕉の生活圏だったわけで、川沿いの歩道がきれいに整備されているのも、そうした歴史と絡めたものなのだろうなと納得しました。「奥の細道」の旅立ちも深川からなので、いつか芭蕉庵の跡も歩いてみたいと、ぼんやり思い出した次第です。
小名木川を渡る
神社を出て、小名木川にかかる橋を渡ります。
小名木川。江戸時代に掘られた運河で、今もまっすぐ東西に伸びています。両岸に遊歩道が整備されていて、歩くのが気持ちいい川です。

小名木川は、徳川家康が江戸に入って間もないころ、行徳の塩を江戸に運ぶために掘らせた運河と言われています。だからこんなに直線的なんですね。芭蕉の時代にはすでに水運の大動脈で、芭蕉もこの川を舟で行き来していたわけです。
砂町銀座商店街へ
さらに南へ歩いて、いよいよ本日の目的地、砂町銀座商店街です。

まだ開店したばかりの時間帯。これから賑やかになります。

到着したのはちょうどお店が開き始めたころ。テレビで見た店もちゃんとあって、「買って帰ろうか」と相談したのですが……この日、思った以上に気温が高かったのです。総菜や生ものを持って炎天下を歩き続けるのはさすがに無理。結局、眺めるだけで終わりました。
とはいえ人通りはそれなりに多く、テレビの取材らしき一団も見かけました。空き地にはテーブルと椅子が置かれていて、買ったものをその場で食べられるようになっているのが親切。次に来るときは、時間帯と気温をちゃんと考えて、買い食いを楽しみたいと思います。
砂町銀座メモ:全長約670m、商店街としては東京でも屈指の規模。午前中は開いていない店も多いので、買い食い目当てなら昼前後からがおすすめ。
思いがけない無料コーヒー「さようなら先入観カフェ」
砂町銀座を抜けて、「さて、どうしようか」と話しながら亀戸方面へ。途中、アリオ北砂の建物が見えたので、お花摘み(トイレ休憩です)がてら店内をうろうろ。涼んだところで再び外に出たら、赤いバスが停まっていました。

「さようなら先入観カフェ」というUCCの企画で、コーヒーを無料で配っていたのです。ありがたくいただいて、飲みながらバスの周りをくるりと一周。「先入観」についてのメッセージがあちこちに貼られていて、読みながら「ふむふむ」と考えさせられます。
【写真】(IMG_9004) キャプション:「さようなら先入観カフェ」のカップ。この段ボールのスリーブに仕掛けが。

そして飲み終わったあと、カップの段ボール部分を外してみると……このコーヒー、ノンカフェインだったと書いてありました。
まんまとやられました。「ノンカフェインは物足りない」という先入観、私の中にも確かにありました。普通に美味しかったです。さすがUCC。
亀戸へ向かって
コーヒーで元気を取り戻して、亀戸に向けて歩きます。
小名木川を小さな舟が走っていきました。芭蕉もこんなふうに舟で行き来したのでしょうか。

首都高の高架下、竪川にかかる橋の欄干に浮世絵のパネルがずらり。三代歌川豊国の作品が並びます。

首都高の下を流れる竪川沿いでは、橋の欄干に浮世絵のパネルが並んでいて、ちょっとしたギャラリーになっていました。日陰なのもありがたい。
そして亀戸の駅が近づいてきたところで、味噌と醤油の看板を掲げた老舗が。佐野みそ亀戸本店です。全国の味噌が並ぶ、味噌好きにはたまらない店。

店内には全国各地の味噌がずらり。量り売りもしているのですが、この日は店内が混雑していたので、あらかじめ詰められたものをさっと購入しました。極八丁みそ「家紋」と合わせみそ「手前自慢」、食べる深煎りいりこ、それに庄内の一口茄子のからし漬。ずっしり重くなった(相方の)リュックを背負って、後半戦へ向かいます。
ランチは「肉の村山」で
さて、ここからがこの日のハイライト(?)、ランチ探しです。
途中、気になる洋食屋さんを見かけたのですが、「休日はランチメニューがないから」と相方に却下されました。値段が優先されるのは我が家の掟なので仕方ありません。結局、亀戸の街をうろうろして見つけたのが、ステーキ&ハンバーグの「肉の村山」でした。
私はコーラ、相方は昼ビール。歩いたあとのジョッキは正義。

ハンバーグとステーキのコンビ。鉄板の上でジュージュー。

店内はアメリカンな雰囲気で、お客さんもけっこう入っていました。最近は外国人の従業員さんが多くて、ちょっとよその国に来たみたいな気分になります。お肉は美味しかったです。歩いたあとの肉は正義。
……ただ。帰ってから例の洋食屋さんを調べたら、Googleの評価がとても高かったのです。いつか、リベンジします。
亀戸をぶらぶら
お腹を満たしたあとは、亀戸駅周辺を少し散策。駅前にはスカイツリーが見え、七福神めぐりの案内板も立っています(香取神社まで400m、亀戸天神社まで800m)。この日は祝日だったので、駅前の通りが歩行者天国になっていました。

普段は車が行き交う道の真ん中を歩けるのは、なんだか得した気分です。
名代・亀戸ぎょうざ。相方が会社の人と来たことがあるそうで、いつも混んでいるとか。

亀戸ぎょうざは、相方が以前会社の人たちと来たことがある店で、いつも混雑しているそうです。今回はお腹もいっぱいなので、場所の確認だけ。こちらもいつかリベンジ対象です。
成り行きで、東武大師線へ
さて、帰り道。暑さもあって「もう歩くのはやめて電車で帰ろう」となったのですが、ここで相方が「あまり乗らないルートで帰ろう」と言い出しました。というわけで、東武亀戸線→曳舟→スカイツリーライン→西新井→大師線という、ちょっとマニアックな帰路が決定。

東武亀戸線は亀戸と曳舟を結ぶ全長3.4kmのミニ路線。2両編成の電車がのんびり往復しています。
曳舟でスカイツリーラインに乗り換えて西新井へ。そこから今日のお目当て、大師線です。
東武大師線は、西新井と大師前を結ぶわずか1.0km、一駅だけの路線です。もともとは西新井から板橋方面へ延ばす計画(西板線)の一部として1931年に開業したものの、その先は実現せず、この一駅だけが残ったという経緯があるそうです。短いけれど、乗ってみるとなかなか味わい深い路線でした。
大師前駅に到着。アーチ型の屋根の下、ホームがやたらと広い。

改札機のない改札口。

大師前駅で降りて驚いたのが、ホームの広さ。「無駄に広い」というのが第一印象でしたが、西新井大師の初詣客のことを考えると、これでも狭いくらいなのかもしれません。
そして改札口。ホームにちゃんと改札の形は残っているのですが、改札機はなく、無人です。運賃の処理は西新井駅側でまとめて行う仕組みなのだそう。おそらく参拝客が一気に押し寄せるときの対策として残されているのだと思いますが、昔の駅の名残がそのまま残っているようで、しみじみと懐かしい気持ちになりました。
大師前からはバスに乗って帰宅。西新井大師にはお参りしなかったのですが(暑さで力尽きました)、それはまた次の機会に。
次は「食べる」をテーマに
改めて振り返ると、芭蕉に出会い、商店街を眺め、無料コーヒーに先入観を崩され、味噌を買い、肉を食べ、マニアックな電車に乗った一日でした。
そして反省点は「食べ損ねたものが多すぎる」こと。気になった洋食屋、亀戸ぎょうざ、そして砂町銀座の買い食い。次回は「イタリアン制覇と餃子、夜ご飯は砂町銀座で」という、食べる話ばかりの計画を立てています。散歩ブログなのに。
この日の歩数は16,696歩。午前中にがっつり歩いて、午後は電車でのんびり。

きょうも、てくてく。
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