こんにちは、きりこです。
東海道てくてく旅、初めての2泊3日の旅もいよいよ最終日。今回は大磯から小田原宿までの記録です。
大磯プリンスホテルの駐車場から、富士山どーん
この日のスタートは、前泊した大磯プリンスホテルから。
朝、駐車場に出てみると——富士山がはっきり!

ホテルの駐車場から富士山がくっきり。幸先のいいスタートです
「今日の旅はいいお天気で行けそう」と、朝からわくわくが止まりません。3日目なのでさすがに足には疲れが溜まっていましたが、最終日という気合と、歩くほどに富士山が少しずつ大きく見えてくるという楽しみがありました。
相方とは「小田原、意外と早く着くかもね」なんて話をしながら、旧東海道へ戻ります。
二宮町へ
大磯の宿場を抜けて、国道1号をてくてく。おそば屋さんの前を通りかかったあたりで「二宮町」の標識が見えてきました。

「二宮町」の標識。大磯のおそば屋さん、朝から気になる看板です

いいお天気。遠くにうっすら山影も見えます
二宮では、街道歩きではおなじみの一里塚に遭遇。「東海道一里塚の跡 江戸より十八里」の碑です。一里塚や本陣跡は東海道を歩いているとたびたび出てくるので、できる限り写真に撮るようにしています。こうして見ると、日本橋から約72km歩いてきたんだなあと。

東海道一里塚の跡。江戸より十八里、約72km地点です
すぐ近くには松屋本陣の跡も。大磯宿と小田原宿の間は約16kmと長いため、このあたりは「梅沢の立場」と呼ばれ、茶屋や商店が軒を並べてたいへん賑わっていたのだそうです。休憩ポイントが必要なのは、江戸時代の旅人もわたしたちも同じですね。

松屋本陣の跡。参勤交代の大名も休憩した「梅沢の立場」の中心でした
小田原市に入りました
二宮町を抜けると、いよいよ「小田原市」の標識が。この旅、最後の市域です。

小田原市に突入。梅のマークがかわいい
高台の道からは相模湾が見えて、さらには箱根の山々。「ここまで歩いたんだなあ」としみじみ感じる区間でした。

キャプション案:高台の道から海が見えました。景色に励まされながら歩きます
国府津——行先標識でしか知らなかった駅
そして国府津(こうづ)に到着。
実はわたし、国府津って電車の行先標識でしか見たことがなかったんです。「国府津行き」の電車はさんざん見てきたけれど、降りたことは一度もない。その駅に、自分の足で歩いてたどり着いてしまいました。これはちょっと感動です。

JR国府津駅。「国府津行き」の終点に、まさか歩いて来るとは(これしか残ってませんでした・・。)
駅前には「国府津駅開業100周年記念」の碑がありました。明治20年7月11日開業。東海道本線の花形として活躍したSLのレリーフ付きです。

国府津駅開業100周年記念碑。明治20年開業、SLのレリーフが素敵です
線路の向こうには富士山。だいぶ大きくなってきました。

キャプション案:線路越しの富士山。朝より確実に近づいています
酒匂川を渡る
小八幡の一里塚(江戸から19番目)を過ぎて、いよいよ酒匂川(さかわがわ)へ。江戸時代には橋が架けられず、徒歩渡し(かちわたし)だった川です。

小八幡の一里塚。江戸から19番目、小田原はもうすぐです
橋の上からは箱根の山々が見えてきました。

酒匂橋から箱根の山々。
「わあ、高い山だ!」
……というくらいで、実はあまり実感がありませんでした(笑)。だって峠越えはどんなに早くても来年の話。この日は他人事のように、川風と景色を楽しみながらのんびり渡りました。箱根の恐ろしさを知るのは、まだ先のお話です。
新田義貞の首塚
酒匂川を渡ってしばらく歩くと、「新田義貞の首塚」という案内が。これは知らなかったので、しっかり確かめに行きました。
建武の新政で活躍した新田義貞は、越前(福井県)で討死し、首は京で晒されました。家臣がその首を奪い返して主君の故郷・上野国(群馬県)へ運ぶ途中、この地で病に倒れ、やむなく首をここに埋葬した——という伝承の地です。

新田義貞の首塚。住宅地の中にひっそりと守られています
いまは周りに家が建っていて気づきにくいのですが、行ってみると本当に海の近く。きっと当時はこのあたりまで人は住んでいなかったのでしょうね。海辺の道を、主君の首を抱えて西から歩いてきた家臣のことを思うと、なんだか胸に迫るものがありました。
山王口から、いよいよ小田原宿へ
そしてついに「東海道 小田原宿」の標柱が!小田原宿の江戸側の入口、山王口(さんのうぐち)です。江戸口見附とも呼ばれ、江戸日本橋からここまで約83km。

東海道小田原宿・山王口。日本橋から約83km、歩いてきました!
朝の予想どおり、思ったより早い到着。疲れていたはずなのに、宿場に「入った」瞬間はやっぱり嬉しいものです。
お祭りの小田原を歩く
この日の小田原、実は町じゅうがお祭りでした(松原神社の例大祭だったようです)。もちろん狙ったわけではなく、まったくの偶然。

偶然出会ったお祭り。白装束にブルーの襷が爽やかです

かまぼこ屋さんの前をゆくお神輿。小田原らしい一枚
通りのあちこちに注連縄が張られ、お神輿や山車が行き交います。地域に根付いているお祭りに出くわすのは楽しいですね。自分が育った地域とは違うお神輿や山車を見るのも興味深くて、しばし旅の足を止めて見入ってしまいました。
宿場の史跡めぐりと、北条氏のお墓
小田原宿の中心部では、清水金左ヱ門本陣跡へ。小田原宿には本陣が4軒もあった(東海道でも最大規模!)そうで、ここは明治天皇が巡幸の際に5回も宿泊された由緒ある本陣です。

清水金左ヱ門本陣跡。箱根越えを控えた小田原宿は東海道屈指の大宿場でした
商店街の一角では、北条氏の墓所にも立ち寄りました。正直に言うと北条氏にはそんなに詳しくないのですが(小田原の方ごめんなさい)、旅の途中で歴史上の人物のお墓にふらりと出会えるのは、街道歩きの楽しみのひとつです。お花がたくさん供えられていて、いまも大切にされていることが伝わってきました。

北条氏政・氏照の墓所。お花が絶えない、地元に愛される一角でした
お昼は、お刺身定食
お昼は「さくら」というお店でお刺身定食。ごはんはいつも相方にお任せなのですが、この日はお魚になりました。海が近いですからね。きっと魚の気分だったのでしょう(適当)。

お刺身定食。新鮮ぷりぷりで、歩いた身体に沁みました
本当は小田原城や外郎売で有名な薬屋さんにもじっくり寄りたかったのですが、相方の「箱根に行きたい!」という希望を最優先することに。ちなみに小田原城は、ずいぶん前——まだゾウのウメ子さんが生きていた頃——に行ったことがあります。
というわけで、最初の東海道の街道歩きはひとまず小田原宿でゴール!初めての2泊3日の旅、無事に歩ききりました。
次回は、この日の午後のお楽しみ・箱根関所観光編です。「来年越える峠」をひと足先に、電車とバスで偵察してきました。
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