こんにちは、きりこです。

小田原宿にゴールした東海道てくてく旅・最終日の午後。今回は歩きをお休みして、電車とバスで箱根関所を「偵察」してきた記録です。なにしろ峠越えは来年の予定。その前に、ゴール地点をひと目見ておこうというわけです。

箱根湯本駅、人・人・人

小田原からは箱根登山鉄道で箱根湯本へ。

ホームに降り立った瞬間、相方が驚いてしまいました。あまりの人混みに。

箱根湯本駅のホーム。登山電車を待つ人の列がすごいことに

それもそのはず、ここまでの3日間は「歩いている人なんてほとんどいない」のんびりした街道をてくてく歩いてきたのです。そのギャップに「人多すぎ」とぶつくさ言う相方。わたしは内心「GWだからこんなもんでしょ」と思っていましたが(笑)。

バスで芦ノ湖へ

箱根湯本から関所までは、電車も考えましたがバスの方が良さそうと判断。道は多少混んでいたもののノロノロ運転はほとんどなく、比較的スムーズでした。幸い座ることもできました。

バスの車内。運賃表に「曽我兄弟の墓」の文字。箱根は歴史の宝庫です

車窓には眩しいほどの新緑。その険しい坂道を、自転車で必死に漕いで登っていく男性の姿が見えました。すごい。わたしたちは来年、あれを歩いて登るのか……いや、この時は深く考えないことにしました。

芦ノ湖に到着

バスを降りると、目の前に芦ノ湖!

芦ノ湖に到着。空も湖も青い!

湖には海賊船(遊覧船)にスワンボート。観光地・箱根の風景が広がります。

湖畔に停泊中の海賊船。スワンボートって遠くから見るとほんとに白鳥に見える・・。

箱根関所を見学

そしていよいよ箱根関所へ。京口御門から入ります。

箱根関所・京口御門。黒塗りの門構えに背筋が伸びます

箱根関所は元和5年(1619)に江戸幕府が設置した、全国屈指の重要関所。「入り鉄砲に出女」といいますが、ここ箱根では特に江戸方面からの「出女」への取り調べが厳しかったのだそうです。明治2年に廃止されたあと、発掘調査と古文書の発見を経て、平成19年(2007)に往時の姿に復元されました。

実はわたし、綺麗になる前の関所を知らないのですが——当時の状況の再現ぶりは圧巻でした。大番所の中では、人形の役人たちが取り調べの真っ最中。

大番所の役人たち。通行手形を検分中。緊張感が伝わってきます

伴頭(ばんがしら)さん。背後の鉄砲がものものしいです

厩(うまや)には白いお馬さん、休息所ではお茶を飲む足軽さんたちと、働く人々の暮らしぶりまで丸ごと再現されています。

関所の厩。5頭つなげるのに実際は2頭しかいなかったそうです

休息所でくつろぐ足軽さんたち。人形なのに会話が聞こえてきそう

関所破りなどの罪人を留め置いた獄屋(ごくや)も。とても頑丈な造りです。

獄屋。関所破りは重罪でした。中を覗くとひんやりします

正直に白状すると、感慨に浸るというよりも「わあ、すご!」という感じ。アミューズメントパークのような楽しさで、江戸時代の関所を体感できました。感動の種類はどうあれ、楽しかったもの勝ちです。

遠見番所からの絶景

関所の裏手、山の中腹には遠見番所があります。芦ノ湖と街道を見張るための施設で、けっこう急な石段を登るのですが——

遠見番所から。関所の建物群と芦ノ湖、遊覧船まで一望!

この眺めです!関所の屋根の連なりの向こうに、きらきら光る芦ノ湖と行き交う遊覧船。

前日はけっこう足が痛くて大変だったのですが、この日はリュックをコインロッカーに預けて身軽そのもの。とにかく天気が良くて景色が最高で、荷物を背負って歩くのとは大違い。観光モードを満喫しました。

上から見下ろす箱根関所。山と湖に挟まれた要衝ぶりがよくわかります

上から見下ろすと、山と湖に挟まれたわずかな平地に関所が構えられているのがよくわかります。ここを避けて通るのはたしかに無理そう。昔の人がここで緊張した気持ち、少しだけわかる気がしました。

湖畔でのんびり

関所を出たあとは、杉木立の湖畔の道をのんびり散策。

芦ノ湖畔を散策する相方。パンフレット片手にぷらぷらと

何を話していたかはすっかり忘れてしまいましたが、湖を眺めながらぼんやり過ごす時間は最高でした。3日間歩いた身体へのごほうびです。

キャプション案:芦ノ湖と箱根の山々。この景色を見られただけでも来た甲斐がありました

帰りはもちろんバスで箱根湯本へ戻り、電車で帰路につきました。帰りの電車でも「人が多い、多い」とぶつくさ言う相方。ある意味最初から最後までブレません(笑)。

初めての2泊3日旅を終えて

こうして、初めての2泊3日の東海道旅が終わりました。

歩き終えて思ったのは、「案外歩けるもんだな」ということ。そして何より、歩いたからこそ出会える景色がたくさんあったということです。特に鎌倉時代の橋桁に出会えたときは、ガチで感動しました。あれ、車で通っていたらたぶん気がつかなかったと思うのです。

次はいよいよ箱根の峠越え……のはずですが、この時のわたしたちは峠のことなどあまり考えていませんでした。とにかく達成感が先!難しいことは来年のわたしたちに任せることにします。

きょうも、てくてく。

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