こんにちは、きりこです。
東海道てくてく旅、今回からいよいよ箱根の西側へ。GWのお休みを利用して、2泊3日で歩いてきました。まずは初日、三島から吉原までの記録です。
……え、箱根峠は?と思ったそこのあなた。鋭い。
実は今回、峠越えはしておりません。相方いわく「去年関所行ったからいいでしょ」。……そういうことになりました(笑)。峠はいずれ、しかるべき覚悟とともに。というわけで、今回は三島からの再スタートです。
始発の新幹線で、三島へ
この日は始発の新幹線に乗って、8時前には三島に到着。ホームに降り立つと、駅名標の向こうにさっそく富士山がお出迎えです。

三島駅ホームから、いきなり富士山。幸先のいいスタートです
朝はまだ空気がさわやかで、歩き出すには最高のコンディション。快適なスタートを切ることができました。

街のあちこちから顔を出す富士山。この日は一日中ずっと一緒でした
水の街・三島
歩き始めてすぐに出会ったのが「愛染院跡の溶岩塚」。約1万年前に富士山から40kmも流れてきた溶岩が、ここで小高い丘になったのだそうです。富士山、スケールが違います。

愛染院跡の溶岩塚。富士山の溶岩がここまで流れてきたそうです
三島といえば、富士山の雪解け水が湧き出る水の街。街道沿いの水汲み場では、人形が「ぎっこんばっこん」とポンプを漕いで水を汲み上げていました。

人が前に立つと自動で動き出す、働き者のおふたり
この水汲み場、人が前に立つとセンサーで自動的に水が流れ出す仕組みで、思わずびっくり。人形たちの愛らしい動きにすっかり見とれてしまい……肝心のお水を飲むのをすっかり忘れました(笑)。「どうぞ召し上がれ」と書いてあったのに。三島の水、また今度。
【写真】

「富士の雪解け水が源水の三島の水 どうぞ召し上がれ」。飲み忘れた人がここにいます
街のあちこちを澄んだ水が流れていて、川沿いの道はとても気持ちのいい雰囲気。水の音を聞きながら歩ける街って、いいですね。

水路沿いの遊歩道。お花も手入れされていて素敵な街並みでした
三嶋大社にご挨拶
そして三島宿といえば、三嶋大社。伊豆国一の宮です。

三嶋大社に到着。堂々たる社号標です

立派な総門。大しめ縄に圧倒されます
境内に入ると、想像していたよりずっと大きな神社で驚きました。朝早いおかげで人も少なく、ゆったりと歩きながら厳かな雰囲気を味わえました。

朝の参道をてくてく。人が少なくて贅沢な時間でした
本当は全体をじっくり回ってみたかったのですが、この日の道のりは長いので、さっとお参りして先へ進むことに。境内には天然記念物の金木犀(樹齢1200年!)もありました。花の咲く時期に、ぜひ再訪したいものです。

天然記念物の金木犀。秋にまた会いに来たいです
黄瀬川を渡って、沼津へ
三島の街を抜けて、沼津方面へ。この道中、ずっとテンションが高かった理由がこちらです。

人生でいちばん大きな富士山。しばらく立ち尽くしました
歩く道沿いに、人生で今まで見たことのない大きさの富士山が見え隠れするのです。関東側から眺めてきた富士山とはまるで迫力が違って、視界にどーんと現れるたびに足が止まる、止まる。なかなか先に進めません(笑)。

黄瀬川橋を渡ります。ここを越えると沼津です
黄瀬川を渡って沼津の街へ。狩野川の河川敷では、こどもの日を前に鯉のぼりがずらりと並んで泳いでいました。GWらしい光景に心が和みます。

狩野川の鯉のぼり。GWですねえ
沼津宿では「川廓(かわぐるわ)」という地名の由来を記した案内板を発見。狩野川に面した沼津城の城郭に由来する町名なのだそうです。こういう案内板を見つけて立ち止まるのも、街道歩きの楽しみのひとつ。

川廓の由来。かつてこのあたりは沼津城のすぐ外側でした
沼津港で、お昼ごはん
東海道からは少し寄り道になりますが、この日のお昼は沼津港へ。実は相方、朝からずっと漁港が目当てだったようで、心なしか歩くペースが上がっておりました(笑)。

沼津港に到着。魚市場が並ぶ活気ある港です
港は観光客でおおいに賑わっていました。飲食店が軒を連ねる「港八十三番地」で、干物の定食をいただきます。

干物定食。ふっくら香ばしくて、歩いた身体に沁みました
さすが漁港、お魚がおいしい!朝から歩いてきた身体に、ごはんとお味噌汁が沁みわたります。
お土産屋さんの店先では、かわいらしいアニメキャラクターの飾りをたくさん見かけました。あとで調べたら「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品で、沼津が聖地なのだそうです。よくわからないまま写真を撮っていた私……ファンの皆さま、にわかでごめんなさい。

お土産屋さんの店先にて。沼津はアニメの聖地なのだそうです
千本松原と、駿河湾
沼津港からは、千本松原へ。若山牧水記念館の前を通りかかりました。牧水は千本松原をこよなく愛し、晩年を沼津で過ごした歌人です。先を急ぐ旅ゆえ中には入りませんでしたが、松原とセットで記念にぱちり。

若山牧水記念館。千本松原を愛した歌人です

千本松原の中の道。木漏れ日が気持ちいい
松林を抜けると、目の前に駿河湾が広がりました。このあたりに来てさすがに暑くなってきましたが、海の景色が素敵で疲れも半減。何より驚いたのは、人の少なさ。広い海岸沿いの道を、相方とたらたらおしゃべりしながら、のんびり歩きました。

海沿いの道を、富士山に向かって歩きます。贅沢な散歩道です
浜辺には、石を並べて描いた富士山のアートも。「FUJI」の文字入りです。富士山のある県の誇り、でしょうか。スケールの大きな作品でした。

浜辺の石アート。誰が作ったのでしょう、お見事です
相方、まさかのカフェを提案する
千本松原を過ぎた道沿いで、この旅いちばん(?)の事件が起きました。なんと相方が「あの店に入ろう」とカフェを提案してきたのです。
普段、自分からそういうお店に入ろうとは決して言わない人なので、内心むちゃくちゃ驚きました。歩き旅、人を変えるのかもしれません。

いちごのタルトとアイスティー。疲れた身体に甘さが沁みる〜
いちごのタルト、おいしかったです。相方さん、たまにはこういうのもいいですね。
吉原へ、ゴール
甘いもので元気を取り戻し、東田子の浦を過ぎてさらに西へ。道中では懐かしのレトロ自販機にも遭遇しました。ニチレイの「24hr HOT MENU」、まだ現役で稼働している姿に感動。さすがに買いませんでしたが(笑)。

レトロなホットメニュー自販機。たこ焼きもハンバーガーも370円

夕方が近づいても、富士山はずっとそこに
そして夕方、初日のゴール・吉原駅に到着。この日歩いた距離は約20kmでした。
この日は吉原駅前の民宿に宿泊。夕食には駿河湾のお刺身がずらり、桜えびも!

夕食のお刺身盛り合わせ。桜えびが嬉しい駿河湾づくしです
甘味もお料理も宿を経営する息子さんの手作りだそうで、こちらも絶品でした。おいしいごはんとお風呂で、初日の疲れをしっかり回復です。

手作りの甘味。抹茶ときなこの優しい味でした
富士山に心奪われた一日……いや、序章
というわけで、第五歩の初日は三島から吉原まで、富士山に心奪われっぱなしの一日でした。
いや——この日はまだ、序章だったのです。翌日、富士山はさらにその真の姿を見せてくれることになるのですが、それはまた次回のお話。
きょうも、てくてく。
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